虚しさからの浄化
今年もあと4ヶ月ほどとなりました。
ひとつの季節を残して感じていることがあります。
自分の人生は自分のものだけれど、環境の変化で自分だけでは動けないことも少なくありません。
ここ数年はのびのび動けているけれど、以前の止まった時間を経験したからこそ
この時間が永遠ではないことをどこかで感じているのかもしれません。
そして止まった時間が永遠ではないことも。
身体が自由に動いて、ごはんを食べて、遊んで、何かしらの仕事ができるということはそう何年も続くことではないのだから、やれる時にやっておきたいという気持ちが今はあります。
それが自分の思い描いたものでないかもしれなくても、動くことでどこか深い場所が動いて、最終的に自分の描く以上のことが起こるのだとおもいます。
そうしたことは一度では気づかないけれど、何度か経験していくと点と点が繋がったとき、大きな癒しを体感し、受け入れられるようになるのだと思います。
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わたしたちは、深い癒しを経験するために、深い傷を自ら受けに行くことがあります。
その中で、何度も傷ついたり、大きな悲しみがあって、”虚しさ”のようなものがやって来ることがあります。
虚しさは他の感情とは違い少し独特で、架空の場所にあります。
わたしは、”虚しさ”はもう今の時代では経験しなくてもよいものだと思っています。
悲しみ、苦しみ、悔しさ、辛さ、はあっていいけれど、虚しさからは何も生まれません。
よく、落ちるところまでいけば上がるしかないと言われているけれど、虚しさには底がありません。何もないのです。
なぜならそれは自分自身で創り出したもので、自分で自分に藁人形を打つような幻のような行為だからです。
もし自分の中に”虚しさ”を少しでも感じていたら、もうその時代は終わったのだと唱えてあげてください。
そうすることで無意識に動かしていた場所が静かに流れてゆくことでしょう。
今回の満月はわたしにとっても大きな浄化でした。
久しぶりに熱がでて2日ほど寝込んでいたら、
自分の中に以前あった闇が出てきて少し驚いたのですが、満月が終わったらすぐに抜けていきました。
以前は数年かけても深い場所から抜け出せなかったのですが、
今は私自身が海なのだから、すべてを浄化できることを知っています。
浄化とは消えてなくなるのではなく、その静かな闇も内包しながら生きるということです。
海が深海に過去も死も全て内包しながら美しく存在しているように。
今はまだまだ浄化が必要な人が沢山いて、そしてこれからが浄化のはじまりなのでしょう。
時折こうして深い闇に小さな光を灯す時間をつくり、自分では知ることを恐れている各々の魂が涙を流すことができますように。
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