La bayadere

2016.07.06 | Daily

 

先日、友人に誘われてnoismの「ラ・バヤデール -幻の国」を観てきました。

 

ラ・バヤデールはバレエ音楽としては親しみはあったものの

話の筋はやんわりとしか知らなかったのですが

内容も少し変えていると聞いて楽しみにしていました。

 

幕が上がりずっと目が離せなかったのは衣装の美しさ。
静、動どちらでも際立つ立体、色、素材。

どなたが衣装を担当されたのだろうと思っていたら、ISSEY MIYAKEさんでした。

きっと誰もがこころを奪われてしまうだろうと思うくらい素晴らしかったです。
言葉の少ないコンテンポラリーの動きからは

衣装から放つ見えない言葉を強く感じ、惹きつけられるのでした。

 

第二幕の白い花びらが零れ落ちる幻想のシーンは、亡霊が彷徨う阿片の世界。

わたしの記憶も遠のいてゆくほど静かで儚いのに、全く逃げられず。
バレエでのラ・バヤデールは舞踏会の群衆の豪華さを打ち出しているのですが、
noismが表現するあまりにも美しく哀しい世界に、

脚本のオリザさんは鎮魂を表現したいのだとまどろみながら感じていました。

 


そうして記憶が蘇ったのは、一年前に観たマームとジプシーの「cocoon」でした。
このときはひめゆりの鎮魂がテーマでした。

誰かが演じることでそれが作り話だとしても

どこかで何かが鎮まってゆくのを舞台から感じました。
そうしてそれを沢山の人が観ることで、どこかにいる何かがきっと、溶けてゆく。

誰かが目に映る形にし、人はそれを観る。

そこには目には見えないけれど、生と死が繋がる大切な場があったのだと、

一年前も、この舞台からも、同じことを静かに感じていました。

 

 

noism

http://labayadere.noism.jp/post/146938490049/stagephotos0705